第五回 コロナ返し事業計画(大ぼら事業計画)

リモートワーク、便利ではあるが事前準備に時間がかかるものです。

Web会議は時間短縮が図れますが、事前の資料作成を手抜きすると効率が悪くなります。

影響で、ブログにも遠ざかってしまいました。

 

第五回 コロナ返し事業計画(大ぼら事業計画)

大ぼら事業計画、あまり名前の座りがよくありません。
コロナの影響で日本に限らず世界経済においてデフレが予想されています。
デフレ下では経済の縮小も取りざたされており、先行きは暗いものがあります。
ここでコロナを吹き飛ばすネーミングを考えてみました。

武道には相手の技を切り返す返し技があります。そこで思い起こすのが柔道の内股透かしです。シドニー五輪の決勝戦で篠原選手の内股透かしが認められず(審判が技を知らなかった?)金メダルを逃したいわくつきの技です。その時の解説者の絶叫を思い出します。コロナを返し技でねじ伏せよう。「コロナ透かし事業計画」としたいが、「透かし」の語呂が余りよくありません。ストレートに「コロナ返し事業計画」にしておきます。

まず、身近な視点1から始ます。社員全体を巻き込むには身近な取組みの方が導入しやすいでしょう。本来は、突飛な視点(本丸)から入りたいところですが、時間との勝負、悠長なことは言っていられません。突飛な視点では社員もついてこないでしょう。

視点1は、現状の延長線上で考えますが、既存顧客にしろ新規顧客にしろ、何らかの売りが必要です。デフレが予想されるのであれば、価格(コスト競争力)しかありません。価格競争に巻き込まれても生き残る価格競争力をどう得るのか、基礎体力を強化するためにも取り組みたいものです。

製造業であれば、原価構成上、最も高い比率に取り組むのが常套手段です。
1) 原材料
仕入価格の削減が考えられるが、現実的ではありません。効果も薄い。もっと廉価な代替品への転換が最も効果的です。ただし。最も困難ではあります。
2) 外注費
内外作区分において、固定費回収の観点から内作重視となりますが、長期的な視点で捉える必要があります。外注とのパートナーシップも重要です。無駄な外作を排除することが先決です。
3) 社内工数
生産性向上に直結するポイントです。この際、全体最適を無視すると無駄な改善を行うことになります。A,B,Cの3工程がシリーズにあるとして各工程の同期をとらないと意味がありません。B工程のみを改善すると、C工程の前に仕掛品が滞留し、全体としての生産性に変化がない事も考えられます。A,B,Cの3工程のうち制約条件となる工程の改善を行って初めで全体の生産性向上が見込めます。一時期、着目された「TOC(制約条件の理論)」は有効です。合わせて、間接業務の生産性向上にも取り組みたいものです。

小売業であれば、商品計画となりますが既存の商品の選定・仕入では今後生き残るのは難しいかもしれません。SPA(製造小売業)なる考え方があります。既存の商品を仕入れるだけでなく、企画・提案して製造を委託します。ユニクロヒートテックなどが代表例です。企画・提案であれば資金力は必要ありません。アイディア勝負です(非常に難しいが)。このアイディア出しについて、次回以降、考えていきます。